リンパはどのようにして流れているの?
京都伏見の女性専用アロマサロンmerです。
前回はリンパの役割についてお伝えしました。
今回は、全身にくまなく張り巡らされているリンパがどのように流れているのか、その仕組みについてお伝えしていこうと思います。
まず、先に血液の循環について説明します。
血管には動脈、静脈、毛細血管があります。
心臓から送り出された血液は、心臓のポンプ作用により動脈を流れて末梢(体の隅々)へ、そして、末梢から心臓に戻るときは静脈を流れます。
この、動脈と静脈の間にあるのが毛細血管です。
毛細血管では、酸素と二酸化炭素、栄養素と老廃物、の交換がなされますが、これは毛細血管の外にある組織間液という水分の中にある細胞で行われます。
この組織間液という水分がリンパ管に入り、リンパ液になりますが、その際に分子の大きいガン細胞や細菌・ウイルス、老廃物などを回収しながら流れていくのです。
先ほども述べた通り、血液の循環には心臓という強力なポンプがあり、そのおかげで止まることなく流れることができるのですが、リンパには心臓に代わるポンプがありません。
では、どのようにしてリンパは流れているのでしょうか?
まず1つめは、血管の拍動によるものです。
リンパ管のそばには血管が走行しており、その拍動のおかげで多少は流れることができます。
2つ目は筋肉運動によるものです。
骨格筋の収縮により、リンパ管も刺激されて押し流されるという仕組みです。なので、運動をするとリンパの流れをよくすることができます。
3つ目は呼吸によるものです。
呼吸によって横隔膜が上下に動き、腹部のリンパ管を刺激して押し流してくれます。
4つ目は腸の蠕動運動によるものです。
これも呼吸と同じように腹部のリンパ管を刺激します。
呼吸と腸の蠕動運動は、自律神経に支配されているのがポイントです。
ストレスや生活習慣の乱れなどで交感神経が優位になっていると、呼吸が浅くなったり、腸の動きが緩慢になるので、リンパの流れも滞ってしまうことがあります。
最後、5つ目は外部からの刺激です。
merで行っているリンパドレナージュは、リンパを流すことに特化したトリートメントです。
他にも、入浴することで水圧がかかり、リンパの流れがよくなります。
また、就寝中の寝返りも、体圧の変化でリンパを流してくれます。
これらの複合的な刺激で、なんとかリンパは流れることができています。
前提として、リンパの流れは一方通行です。
リンパ管にも静脈と同じように弁がついており、逆流しないような構造になっています。
人間のからだって、本当にすごいですよね。
ただ、心臓のポンプ作用と比べれば、リンパの流れは滞りやすいというのはこの仕組みからもよく分かります。
なので、やはりリンパケアは必要なのですね。
次回は、リンパの流れが悪くなるとどうなるのか、ということをお伝えしたいと思います。
お楽しみに!