リンパと水分摂取

京都伏見の女性専用アロマサロンmerです。

前回は、リンパの流れをよくするセルフケアについてお伝えしました。

そのなかで、水分をしっかりとることが大事とお話ししましたが、今回はその水分摂取について、詳しくお伝えしていきたいと思います。

なぜ、水分をとることが大事なのかは、これまで何度かお伝えしてきましたね。

血液やリンパの巡りをよくするため

老廃物などを体外に排出するため

大きく言えば、この2つのために水分摂取は非常に重要なわけです。

ところで、あなたは1日にどのくらい水分をとっていますか?

これまで出会った患者様やお客様を振り返ると、1日1L飲めていない方がほとんどでした。

一般的なガイドラインでは、『体重1㎏あたり約35mlの水』が最低限必要とされています。

体重が50㎏の人で約1.7L ということになります。

これは生きていく上での最低ラインなので、これ以上は絶対摂取しないといけません。

食事から摂取できる水分もありますので、総合的に考えて水として摂るのは1.5L以上というのが目安としてよく言われているのではないでしょうか。

これを聞いて、多いと感じますか?そんなに飲めないと思いますか?

私自身、もともと水分をあまりとらないタイプで、よく母親に「ちゃんと飲まないと!」と怒られて、めんどくさいなぁと思っていた記憶があります。

看護師の仕事をしていても、若いころは余裕もなく、トイレに行く暇もないので、昼休憩の時しか水分はとっていなかったし、何だったらコーヒーもガボガボ飲んでたし…。

看護学校でも水分摂取のことは学んだはずなのに、患者さんにも説明していたのに、自分は全くできていませんでした。

しかし、5年ほど前に参加した食事の勉強会で、改めて水分摂取の重要性を感じ、子どもとともに取り組みはじめました。

今は日にもよりますが、だいたい2Ⅼ前後は飲んでいると思います。

コツは『先に量っておく』ことと、『少しずつ、何回も』です。

『先に量っておく』というのは、例えば、1日1.5Lを目指すなら、朝に大きいポットや水筒に、水を1.5Lいれておいて、それを1日かけて飲み切る、というものです。

目に見えて分かるので、これはすごくおすすめ。

大変なら、500mlを3本分(3回分)、とか、よく使うコップの分量を量っておいて、それを何杯飲んだら達成、など、工夫してみてください。

最初は夜に余っちゃって飲み切れない日もあるかもしれませんが、やってるうちに1日の中でバランスよく飲めるようになってきます。

もう一つのコツ『少しずつ、何回も』はすごく大事です。

一気に500mlを飲んだとしても、一気に排出されるだけです。

しかも、これじゃしんどくて続かないですよね。

なので、少しずつ、何回にも分けて、ちびちびと飲むわけです。

私の場合は、朝や入浴前後はコップ1杯しっかり飲みます。あとは、常に水筒かコップを近くに置き、数口ずつ飲んでいます。

サロンでのお仕事中でも、お客様のお着替えやお手洗いなどのタイミングで、実は何度も摂取しています。

外出先でも飲めるように、常に水筒を持ち歩いています。重いのが難点ですが…。

私の場合は飲むのが習慣になっているので、特に決まりはありませんが、まずは時間を決めてのんだり、トイレの後は水分をとると決めるなど、日常のどこかのタイミングに組み込んでしまうといいでしょう。

『水分をとってください』という話をすると、必ずついて回るのが『トイレ行くのめんどくさい』問題です。

たしかにめんどくさい。冬場は着込んでたりすると、さらにめんどくさいですよね。

水分をとる量が増えると、当然尿量が増えます。そして、それに伴い尿回数も増えます。

一般的に、1日の尿回数は5~7回ほどと言われています。

子供のころの私は、学校のトイレが暗くて怖くて汚くて、学校でトイレに行かない日も多かったくらいですが、今は7~8回くらいは行きます。

回数的には頻尿にあてはまるくらいです。

トイレに行く回数が少ないのはラクかもしれませんが、その分身体の中の老廃物が排出できていないわけで、しっかり水分を摂取した時の尿回数が、本来行くべきトイレの回数であるということです。(過活動膀胱の場合は別です)

つまり、『トイレ行く回数が増える』のではなく、『正しくなる』ということだと私は思っています。

めんどくさいですが、それ以上に水分を摂ること、トイレに行くことはとっても大事なことだと思って、少しずつ取り組んでみてもらえればと思います。